猛毒動物 最恐50

性の強い生物を50紹介しそれをランキングしたもの。
そんなの知ってどうすんだ?ってつっこみを頂きそうだが、もしもの時には役に立つかもしれない予防や対処法も載っています。

沖縄でハブクラゲに刺されたときは、水で洗って酢をかけるのがいいそうです。
クラゲの刺糸は細く短いため厚みのあるTシャツを着ればほとんど防御できる。

毒の強さは、測定のされ方によってかなり結果が異なる。
生物代謝速度や解毒作用に差があるから。
LD50値(半数致死量)といってマウスやラットに投入して試験期間内に半分死んだ値で測る。
毒と言っても、1,溶血毒2、神経毒3、出血毒がある。
生物によっては一種類の毒のみだったり、ブレンド(混合毒)など。

ヘビは上位ランクになるとほとんどが神経毒である。
下位ランク(ハブやサイドワインダー、ガブーンバイパー)などは出血毒。

具体的なエピソードが面白い。
日本でもペットで飼っていたアマガサヘビ(死亡率50%)に噛まれて、搬送された先が運良く大きな大学病院でパトカーが急いで血清を持ってきてもらって助かった例もあるが、噛まれた場所が悪くて数分で死んでしまうこともある。
特に、研究者に死亡例が多く一度は誰でも噛まれるのが当たり前らしい。

ヘビ毒といえば、噛まれるのが普通だと思っていたけど、中には噴射するタイプもいる。
スピッティングコブラといって口から毒を噴射し射程は2,5メートルぐらいある。
目につくと失明もあるから恐ろしい。
専門家によると潜在的な未発見種も多く、ケニアでは2007年に新種のスピッティングコブラが発見された。

案外、有名とされている生物でも毒性は弱く死亡例はなかったりする。

インドラタイパンがヘビの中で最も毒が強い。
インドの毒蛇のなかで特に強烈なものを「ビックフォー」というのだが、その中のひとつのインドコブラがある。インドラタイパンはインドコブラの50倍だという。
針の先についた毒の量でマウスが1000匹殺せる、ひと咬みで12万匹のマウスが死ぬと言われる。現在は製薬会社による乱獲によってオーストラリアでは希少種として保護の対象となっている。タイパンの毒からは人口細胞膜を作ることができ脳外科の手術で腱や神経を扱うときに必要らしい。
猛毒なヘビといえば、駆除していほしいと思っている人がいるかも知れないけど、先進国にとっては猛毒ヘビは貴重な動物資源だ。

後、コナンの17巻に出てくるエラブウミヘビは、沖縄ではくん製にしてエラブーといわれ大変美味しいそうです。